2021-07-27

【後編】移動する量り売りスーパーを通して環境問題にアクションするHealthy Hub Tokyoさんへインタビュー

【⼈とのつながりを感じたポコアポコ市】 

さて話は変わり、3⽉に出店いただいたポコアポコ市についてお聞きすると。 

まず地域の⽅とお話をするのが楽しかったというきりんちゃん。イベントめがけて⾜を運ん でくれたたくさんの⽅や、環境問題についてそれぞれのフィールドで活動している⼈たちと の出会いが刺激になったそう。 

(はま)めがけてきてくださった⽅はポジティブに環境問題に取り組もうとしてる⽅が多く て。同じような想いを持った、でもいろいろなバックグランドを持った私たちがたまたまこ の場で会って、これいいよね、とか、ここ⾏きたいよね、とか、いろんなお話しができて もっと⾃分も環境問題に取り組んでいきたいなって思いました。  環境問題以外でもRural Coffeeの坪⽥さんやみなさん、いろいろ試⾏錯誤しながらイベント とかカフェの経営をされてて、新しいことにどんどんチャレンジしている⽅がいっぱいい らっしゃたので、刺激を受けてポジティブな気持ちになれました。

容器持参でお買い物に来てくださったお客さんも

Healthy Hub Tokyoさんの1回⽬のPOP-UPだった⼾越銀座からのご縁でpoco a pocoのイベ ントにも出店してくださり、そういう⼈とのつながりが⼀番嬉しいと話してくれたかなちゃ ん。 

(かな)もともと場所を変えながらの単発のイベントを行っていましたが、声をかけて頂きポコアポコ市で2週間連続で計6日間やらせていただきました。何回も来てくださるお客さんや容器を持ってきてくれるお客さんがいらっしゃって、同じところで定期的にやることのメリット、どんどん輪が広がっていくのを感じています。これはポコアポコ市のおかげだなって思っています。つなげてくださってありがとうございます。

以前、移動しながらも、定期的に同じ場所で量り売りのお店をやりたいというお話を聞いていた。ポコアポコ市では模擬体験ができたようで多少でも Healthy Hub Tokyoさんの今後の活動に役に⽴っていたのだったらとても嬉しい。 

【⼩さな量り売りのお店が広がる未来】 

サーキュラーエコノミーにつながっていきたいと話すきりんちゃん。

(きりん)普段⽇常⽣活でよく使うようなものが量り売りになって、システムとしてごみが 出ないようになったらいいなと思っていて、その⼀助になれたらと思います。 

どうしたら広がっていくんだろう。 

(きりん)量り売りとちょっと違いますけど、欧⽶だと瓶のリユースとかすごいやりやす いって聞いてて。 

スーパーで買ったものの空き瓶をスーパーでそのまま回収してくれる。チェーンのスーパーなど大きい事業者さんがそういった取り組みをしてくれることが、サーキュラーエコノミーの生活への実装に繋がると思います。

⽣活クラブなど⼀部の事業者ではリターナブル瓶などの商品もあるけど、普通のスーパーで は⾒かけない取り組み。量り売りとともにリサイクルではない容器のリユースの仕組みがで きて広がっていくといいのだろうな。 

(きりん)トヨタのモビリティ構想というのがあって。 

今まではスーパーとかお店が固定の場所に会ってそこにお客さんが来る形だったのが、トヨ タはこれからお店がまるごと動いていく、町が毎⽇形を変えていくみたいな未来を描いて計 画を⽴てているらしくて。環境に配慮したお店カーみたいな、今のキッチンカーのもう ちょっと未来の形みたいな。 

(はま)それも無⼈でそのまま。 

(きりん)住んでる⼈がおんなじ場所に⾏くと毎⽇違うものがあったり、そこで⽇々の買い 物をまかなったりできるみたいな、ちょっと詳細は定かではないんですけど。

(はま)今はやっぱ量り売りで買おうとするとどこかに⾏かなきゃいけないけど、⼩さな量 り売りのお店が増えて、家の近くにあるくらい多くなって、そういう声が⾼まって⼤きい会 社が量り売りしたりリユースの瓶のシステムを作ったりとか。そしたらもっと⼤きい⼒にな ると思うので、そうなったらいいなって思います。 

【容器の葛藤】 

量り売りはお客さんが容器を持参するのが理想。でもPOP-UPでお店をやっているとなかな か認知してもらうことが難しい。SNSなど⾒て来てくれる⼈は容器を持参してくれること が多いけど、通りがかりの⼈はもちろんそうはいかない。  (きりん)通りがかりの⼈は知らないから容器を持ってるはずがなくて。そこで袋はないん ですって言うと、不親切で敷居が⾼いイメージを与えてしまうかもしれな い。それだとやりたいことと真逆の効果を⽣んでしまう可能性があると思っています。お店を常時構えているのであれば「次また容器を持ってお越しください」とお伝えできるんですけど、私たちは現状不定期でのイベント出店なので。量り売りや環境のことに興味を持っていただいて、次につなげていくことが大切だと思っているんです。poco a pocoさんにもご協力いただいて、誰でも使える新聞紙で作ったリユース袋・リサイクル瓶も用意していて、そういったものにご理解いただける方にはそれらを利用していただいています。ただ、リユース袋・リサイクル瓶については自己責任でご利用いただくものなので、やはり新しい袋も置いたほうがいい かなぁって。新しい袋でも考えられる中では⼀番環境負荷の低いものを⽤意したつもりでは あるんですけど、それでもごみが出てしまうな〜ってもやっとしたりもします。今後は、同じ場所で定期的に出店する機会を増やしたり、デポジット制度を導入することでゴミを出さないようにしていきたいと思っています。

空き瓶も煮沸消毒して容器としてリユース︕

新しい袋をお渡しするときには⼀⾔添える⼯夫をしているそう。  (きりん)袋を捨てる前にこういう使い⽅をしてもらうのもありです、みたいなことをお伝えすることで、また別のお店で袋もらわれたときにそれをちょっと思い出して頂けたらいいな と思っています。

素敵な笑顔の3人!

環境問題について活動している⼈はきっとみんな悩むことなのかもしれない。⾃分たちが活 動することでも環境負荷を与えているし、だからといって何もしなければ何も変わらなくて 問題を伝えていくこともできない。できるだけ地球に負荷の少ない⽅法を考えたり⼯夫をし て、活動を続けていくことが⼤切なことだと感じた。 

【ポコアポコで環境問題に取り組んでいきたい】 

環境問題は気候変動や海洋プラスチック、⽣物多様性の損失などさまざまあるが、解決のた めに⼤切に考えていることを聞いてみた。  「ポコアポコ」しか浮かばない、と笑って話すかなちゃんに「いい締めくくり」「結論はポ コアポコ」と便乗するはまちゃんときりんちゃん。本当に仲良しなんだなとほっこり。

仲のいい3人!

(きりん)社会の舵を取っている政府や国際機関、⼤企業など⼤きなプレーヤーが本気で舵 を取ることも⼤切だと思います。そのためには世論や消費者としての⼀⼈ひとりの選択が重 要になってくるので、その選択を⽀えるためのメディアの⼒や草の根活動、発信活動などを ポコアポコ・・・・でやっていくのが⼤切だと思います。⼀歩ずつ︕ 

(はま)私は⼼持的な話で100%環境に配慮した⽣活は難しい。ましてや明⽇からやろう としてもできるものでもない。だから、⾃分ができなかったことに対して罪悪感を覚えてし まったり、⼈がやっていることに対して本当に正しいのか疑ったり批判したりしちゃいがち だな、と思っていて。でも、ポジティブに考えていないと続かないので、できないことを考 えたり、考えの違う⼈を批判するんじゃなくて、⾃分ができたことや⼈がやってていいなっ て思うことを賞賛しながら、みんなでちょっとずつ、ポコアポコで。できたらいいなって思 います。 

【Healthy Hub Tokyoさんからのメッセージ】 

(はま)私たちももともと環境保護に対する意識が高かったわけではなくって、この事業をしていこうかってなってから生活を変え始めたので、いろんなアイテムを揃えるのに手間がかかったり、そもそもまず自分の家にあるものを大切に使ってからシフトすることを考えたりとか、本当に簡単じゃないなっていうのは実感してて。そういう意味で、今はそんなに環境に興味がない人と同じような目線で選択肢も提供できるし、一緒に勉強しながらできることをポコアポコでやっていけると思います。私たちがみなさんに「提供する」というよりは「一緒に」。一緒にこういうのがよかったよとかシェアしながら、いい方向に進んでいけたら。

【編集後記】 

3⼈にコロナ禍が落ち着いたら⾏きたい海外と、今の活動につながるような原体験について 聞いた。 

はまちゃんはインドネシア。以前チケットを予約して空港まで⾏ったのに、パスポートの残 期間が⾜りずに⾶⾏機に乗ることができなかったからリベンジしたいそう。はまちゃんは落 ち着いていて真⾯⽬な印象だから、このエピソードはとても意外に思った。案外抜けてると ころがあるのかも。親近感がより湧いてくる。 

そんなはまちゃんが⼩学校の時に卒業⽂集に書いた将来の夢は「マザーテレサのような⼈に なる」。マザーテレサのことを本を読んで衝撃を受け、⺟親に「マザーテレサみたいな⼈に なる︕」と宣⾔したそう。そこからずっと国際協⼒や発展途上国で働きたい、という気持ち が続いている。初めての海外は⾼校⼆年⽣の時のカンボジア。エネルギーに満ち溢れた街が すごくいいなと思ったそう。海外に⾏ったことがない⼩学⽣の時に直感で好きだと思ったこ とが⾃分でもすごいと感じているそうだ。 

きりんちゃんは北極。知り合いの⽅に極夜の北極で4ヶ⽉過ごした⼈がいるのだそう。じつ はきりんちゃんアフリカの現地NPOで働いていた経験もあったり、肝が据わってて度胸が ある⼈という印象。難しいこともいつもの⼈懐こい笑顔でひらりと超えていきそう。 

きりんちゃんは⼩学校⼆年⽣の時の学校の冊⼦のプロフィール欄に、将来の夢を「環境にい い⼈」と書いたそう。地球を汚している⼈間に義憤を感じていたという。中学になると環境 に加えて、国家間の経済格差や紛争、テロなどに関⼼が⽣まれ想いが移っていたそう。そん な時を経て、これからは環境問題と国際協⼒を合わせてやっていけたら、と話してくれた。 

かなちゃんはインドで、ヒンドゥー教の聖地バラナシ。そこではお坊さんがアイドルのよう に⼈気があり、毎⽇川でショーが⾏われているのだとか。そういう宗教の捉え⽅が⾯⽩いと 話すかなちゃんは、好奇⼼が旺盛で話をする様⼦を⾒てて質問が上⼿だなって感じていた。 そんな印象の通り、かなちゃんらしいチョイスでおもしろい。 

そんなかなちゃんの原体験は社会⼈になってから⾏ったベトナム旅⾏。週末を利⽤した⼀⼈ 旅は、⾦曜⽇の飲み会終わりにそのまま空港へ⾏き、朝現地に着くという強⾏プラン。街に 出て、半⽇前までは⽇本で仕事をしていた⽇常から、⼀気に⾮⽇常に⾶び込んだ時に「⾃由 だ︕⽣きてる︕」と感じたそう。 

今回、Healthy Hub Tokyoさんのことについて沢⼭お話をお聞きできました。 3⼈3様でありながら、その違いがきっとバランスよく、Healthy Hub Tokyoさんのやわら かい空気感にあらためて納得。環境問題は気候変動やプラスチック汚染、⽣物多様性の損 失、森林破壊など地球規模で途⽅もなくて⾃分⼀⼈が何かやっても変わらないんじゃない かって考えてしまう時もあるけど、⾃分たちの⾝近なところでできることから、Healthy Hub Tokyoさんのように穏やかに楽しくポジティブに、私も取り組んでいきたいとあらため て考えました。

⼤きな変化を作るには⼀⼈ひとりの意識や⾏動の変化が⼤切だと思います。そういうきっか けを積み重ねていきたいというHealthy Hub Tokyoさんのこれからがとても楽しみだし、私 たちpoco a pocoも⼀緒に頑張っていきたいなって思いました。

【Healthy Hub Tokyoさんの出店情報】

Healthy Hub Tokyoさんは毎月月末の土日にRural CoffeeでPOP-UPを開催しています。 是非容器を持って遊びに行ってみてください!

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