2021-07-26

【前編】移動する量り売りスーパーを通して環境問題にアクションするHealthy Hub Tokyoさんへインタビュー

3⽉に開催したポコアポコ市に出店してくれた移動する量り売りスーパー『Healthy Hub Tokyo』さん。 

Healthy Hub Tokyo(ヘルシーハブトーキョー)さんとpoco a poco(ポコアポコ)の出会い は2020年11⽉22⽇のHealthy Hub Tokyoさんの⼾越銀座でのPOPアップストア。 移動販売で量り売りをしているお店があるということで、どんな⼈たちがやっているんだろ うとお買い物に⾏ってみました。 

⼾越銀座の商店街の中、どこかと探していたら、お店がずらっと並ぶ中にぽつっと現れた空 地にテントと軽トラでお店を構えて、3⼈の⼥の⼦が開店準備中。  お店のスペースを借りていると思っていたので、思いがけない⻘空市場にほっこりました。

⼾越銀座のPOP-UPストアにお買い物に⾏ったときの様⼦ 

その後poco a pocoで環境問題について発信するイベント「ポコアポコ市」を企画した際、 Healthy Hub Tokyoさんに出店いただきました。 

ポコアポコ市が終わって落ち着いたころ、メンバーのはまちゃん、きりんちゃん、かなちゃ んに今までの活動や今後のこと、また旅好きが集まったので旅の話題もありながらお話をお 伺いしました。

【信頼する仲間が集まり始まったHealthy Hub Tokyo】 

3⼈の出会いは⼤学。同じボランティアサークルの主要メンバーとして、カンボジアの⼦供 たちに教育⽀援の活動をしていた時からの仲間。 

卒業後、新卒で⼊った会社をやめて、今後について悩んでいたはまちゃん。フリーランスの 仕事をしてたきりんちゃんも、⾃分のやりたい⽅向性の仕事をしたいと考えていたタイミン グで、それなら2⼈でできることから初めて、最終的に共通のやりたいことである国際協⼒ につながっていけばいいね、と活動を開始。 

2⼈とも仕事の傍らクラウドソーシングから始めたそうですがしっくりこない感覚があり、 あらためてやりたいことの洗い出しをした。  その結果、お互いの問題意識の⼀番共通するところが「環境問題」だったそう。 調べる中で量り売りでお買い物ができるお店を知り、⾃分たちも量り売りをやろう、という ことに。相談をしながらも⾏き詰まっていた時もう⼀⼈のメンバーかなちゃんも合流。 ⾃分が参加した時には⽅向性はほぼ決まっていたというかなちゃんだけど、2⼈⽈くかな ちゃんは「救世主」。 

ポコアポコ市でのきりんちゃん(左)とはまちゃん(右) 

はまちゃんときりんちゃんの作戦が功を奏し、かなちゃんも会社勤めをしつつも2⼈の活動 に共感して参加をきめたのだそう。 

サークルで同じ⽬標に向かって活動していた経験があるからこそ、仕事を⼀緒に始めるとい うことにも不安がなかったという。

(きりん)お互い何が得意で何が苦手かを分かっている状態だったので・・・苦手があるのは主に私なんですけど。それぞれ強みがあって ⼀緒にやりたいと思いました。  (かな)どれだけうまくいかなかったとしても、嫌いになることは絶対にないと思う。

救世主のかなちゃん

3⼈は分析や考えることが好きで、「こうやっていこう︕」と引っぱるような起業家タイプ がいないそうだ。 

(はま)「どうするー」って感じで話してます。 

3⼈の柔らかい雰囲気に場の空気も穏やかに感じる。 

【欲張りセットのHealthyという概念】 

やりたいことを洗い出したときに、SDGsで課題に挙がっているような教育・労働問題・ フェアじゃないトレード・貧困・環境問題など、すべての問題はつながっていると気が付い た。コロナ禍と重なったことで⾃分たちの⽣活を⾒直す機会にもなり、⽣活⽬線で考えたと きに環境問題の優先度が⾼い思ったのだという。 

(きりん)東京や都市で⽣活する⼈たちの暮らしがどこかの国の⼈権侵害や労働問題につな がっていたりするのは嫌だと感じました。環境問題に限らず、そういった様々な問題に配慮 して、これ以上悪影響を⽣まず、かつ今ある社会問題の解決の⼀助になるような買い物の機 会や流通の仕⽅を作って⾏きたいと考えていて、その中でもエコを軸に据えていこうとなりました。 

ひとつひとつこだわりの商品が並ぶ

環境問題や国際協⼒などを考えたときに扱う商品や活動内容について価値判断の軸がいろい ろあることが難しいのだそう。 

(はま)エコとかエシカルもそうだと思うんですが、本当にんいろんな軸があると思います。 どれを優先したらいいのかって本当に難しくて、だから私たちは全部が解決された状態を「 HEALTHY」とする⾃分たちの新しい概念を作って、そういうヘルシーな世の中にするため に環境に優しいもそうだし、労働問題を解決するとか、全部包括した欲張りセットで考えて います。 

(かな)いろんな軸の中でも私たちが一番フォーカスを置いているのは「環境問題」で、CO2や温室効果ガスの排出削減を目指しています。

(きりん)輸⼊のものは運搬時により多くのCO2が排出される。でも現地の農業にこうい ういいことがある、というような⾃分たちなりのロジック付けが⼤切だと思っています。 

【敷居を低く間⼝を広く、たくさんの⼈にきっかけを届けたい】 

⽣活に密着したお買い物を⼊⼝にすることで、エコやエシカルということに興味を持っても らうきっかけを積み重ねて⾏きたいと話すきりんちゃん。輸⼊の商品を扱うことでエネル ギーを出してしまうことを考えつつも、活動を通じて⼈と関わり輪が広がっていくことで⽣ まれるいい影響の⽅に希望を持っていると話してくれた。

はまちゃんも、興味がなかった⼈たちがちょっとずつ考えや⾏動を変えていくきっかけに Healthy Hub Tokyoさんの量り売りがなれたら嬉しい、と話す。 

(はま)あまり興味がない⼈たちにももうちょっとエコの意識を⾼めてもらえるような。⼤ 衆向けに私たちはやりたいなって思ってますね。そういうマジョリティが動けば社会全体がけっこう変わっていくのではと思うので。⻩⾊をイメージカラーにしてるのもポジティブで楽しい印象 にしたいからです。 

たしかにHealthy Hub Tokyoさんのロゴやインスタグラムはパッと明るくて⾒ると元気にな れる。 

環境問題への⼊⼝として「楽しそう」とか「オシャレ」とかそういうプラスのイメージって 重要だと思うけど、Healthy Hub Tokyoさんの量り売りはいろんな⾷材がガラス瓶に⼊って 並んで、⾒た⽬がまず楽しそう。環境問題に興味がない⼈も、⽇々お買い物はするし特に主 婦の⽅は⾷材って興味ある分野。量り売りは沢⼭の⼈に環境問題について伝えるいい⽅法だ なとあらためて感じる。 

(きりん)敷居を⾼くしたくないんです。エシカルとかオーガニックとかってカタカナ語で ⼈によってはわかりにくい。値段もあまり⾼くしたくないなって思ってます。  (かな)環境問題に関⼼がある⼈は多くなくても、環境にいいことしたいと思う⼈は多いの ではと考えています。深く問題を知らなくても包装やごみを減らしたいという気持ちの⼈は多い と思うんです。私たちもそういうところから始めてもらえるようにしたいです。 

ノンシュガーのバナナチップを計量中

【カーボンオフセットというもう⼀つのアクション】

独⾃の「HEALTHY」の基準を作って商品など選んでいきたいと話すHHTさんだけど、確固 たる基準にはまだたどり着けていないのだそう。すべての取り扱い商品が「Healthy」を満 たすものになるよう、今はいろんな商品を試す時期。 

今は試験期間中といういことで、今後もっと腰を据えて取り組んでいきたいと考えていると いう。  ただ、営利事業としてやっていくのは難しいということも感じているところも。

ポコアポコ市で開店準備中のきりんちゃん(左)とかなちゃん(右) 

(きりん)量り売りをやってみて、ハードルを上げないようにリーズナブルな価格設定にす るんですが、結論を出したわけではないんですが、現状の形で営利事業としてやるのはなかなか難しそう だなって感じてて。 

同時に活動を通して⼈とのつながりができたり、続けていけばいいことが沢⼭起こるんじゃ ないかとも思うので量り売りは続けます。 

その上で、まだ具体的な時期は決めていないですが、他の事業をすることも考えています。国際協⼒にもつながるようなカーボンオフセットをできたらいい なと。個⼈が携帯電話から気軽にCO2何キロ分の排出権を買うことができる、とか。 

Healthy Hub Tokyoさんといえば量り売りのイメージだったので、カーボンオフセット︖︖ と思ったけど、話を聞くと国際協⼒のボランティア活動をしていた3⼈だからこそ出てきた アイディア。

(きりん)例えば、途上国で燃費効率の悪いかまどを使っている地域に効率のいいものを寄 付して、その分で削減できたCO2量を買ってもらうというようなことを考えています。 

(はま)海外でそういうことをやっている団体があるんですが⽇本には広まっていないの で、それを仲介できたらいいなって。CO2を削減しつつ、発展途上国の⽣活の⽔準をサ ポートできる。 

量り売りのお店についてはどのように続けていくのだろう。 

(きりん) 

量り売りは協同組合のような方式で、利益を追求しない形でできたらいいなと考えていますが、今はまだいろいろ勉強中です。

(はま)もともとボランティアをやっててボランティア精神がありすぎて量り売りとかして てもいっぱいおまけしちゃうから採算が取れなくて。 

(きりん)もっと安くていいか、とかなっちゃうんです。  (はま)ビジネスの可能性も感じてるので、ビジネスとしてもやりたいとも思うんですけど、利益を追求することよりも「Healthyな買い物の機会を模索する」という目的の本質を大事にしたいと思っています。 

後編に続きます。

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